ブルーノ・ガンツのヘルダーリン
このCDには、パウル・ツェランによるヘルダーリンの詩の朗読も収録されております。
関連する書籍はたくさんありますが、そのうちのいくつかを下記に列記します。
ハイデッガー ←『ヘルダーリンの讃歌 イスター』(ハイデッガー全集 第53巻、創文社)
P・ラクー=ラバルト、ハイデガー『貧しさ』(藤原書店、2007)
同著『経験としての詩――ツェラン・ヘルダーリン・ハイデガー』(未来社、1997)
ジャン=リュック・ナンシー『神的な様々の場』(松籟社、2001)
洛北出版は京都にある出版社です。
バイオポリティクスとは何か
――生きて存(あ)るを学ぶために――
美馬達哉 × 立岩真也
〈生〉を貫き強力に作動する政治力学、
恐怖と予防を上昇させネオリベラリズムとも共鳴するその力の本質とは何か。
気鋭の論客と、生命倫理分野での発言が注目される社会学者による初対談。
2007年 9月29日(土曜日)18時より
ジュンク堂書店大阪本店:3階喫茶にて。
入場料500円(定員40名)
受付:3階サービスカウンターにて。電話予約可能。
TEL 06-4799-1090 FAX 06-4799-1091
近年、男女共同参画の施策化やセンターの設置、市民運動におけるNPO法人化など、対抗運動の主張が制度化しつつあると言われる。だとすれば以前より存在していた図書館や公民館なども含めて、オルタナティブな社会的・文化的価値を創造・発信するところとして制度化されたさまざまな場、いわば「対抗の場」は、確実に市民社会の中に場所を拡げているのだろうか。だが新自由主義の席捲の下、「対抗の場」がある種の企業化を強いられ、「運動体にも経営感覚が必要」「市民の理解を得られるような〈成果〉を出さなければならない」という圧力が強められているとも言われる。その結果、制度化の中でポジションを得られた一握りの人と、それ以外の人との間のさまざまな懸隔が「対抗の場」内部で拡大している。非正規の不安定な身分で、低賃金、社会保障もなく働くスタッフが、人手不足から長時間労働を余儀なくされ、あげくの果てに「雇い止め」される、という問題は、女性センターやNPOにおいてこそ深刻化している。
[中略]
いま「対抗の場」を分裂させ、オルタナティブな社会的・文化的価値を創造・発信することの希望を失わせかけている力学を、今一度見つめ直したい。
【目次(一部分)】
■オルタナティブ・ワークの企業化にどう対抗するか(古田睦美)
■正社員ではない働き方:パート労働からスペースの専従へ(金田麗子)
■フェミニズムへの致命的な忠誠心?:女性センターの場合(成定洋子)
■今、公共図書館で起こっていること(鎌倉淑子)
■支援者を雇うということ(地主明広)
■生協は新自由主義と共存できるのか:格差社会と生協の危機(金靖郎)
■ペイドワーク/アンペイドワーク:コミュニティ・カフェ事業の実践から(亀口マカ)
■柔軟・安定的な雇用確保と予算縮小の間で(岸本聡子)
■「対抗の場」と「再生産」の保障(海妻径子)
特集 政治を考える!
"自分で考える"ためのガイドブック
■ON POLITICS
アートワーク(できやよい)
■HELLO, JAPAN, HOW ARE YOU?
対談 田中康夫×宮台真司
■WAR OR UNION?
対談 小熊英二×雨宮処凛
【SV CRITICAL TOPICS】
■ナショナリズムと自衛権(大澤真幸)
■政治問題としての若者(本田由紀)
■国際政治(田中 宇)
■カルチャー、メディアと政治(竹熊健太郎)
■男と女の政治学
対談 斉藤環×澁谷知美
【COLUMN】
■「ベーシック・インカム」とはなにか?(水越真紀)
■右翼≒左翼?(栗原裕一郎)
■戦後日本文学とアメリカ(の影)(栗原裕一郎)
■北米におけるオルタナティブな政治(高祖岩三郎)
■文化は政治からの避難場所ではない!(水越真紀)
■憲法改正すればいいじゃん!(三田 格)
【GET UP A RIOT】
■マンゼン・トトール
■外山恒一インタビュー
■政治ポジション・チェック!
■クリエイターたちの“政治についてひとこと“
(ECD/宇川直宏/松江哲明/菱田雄介/岡田利規/タカノ綾/吉永マサユキ)
■政治漫談 あの話はどこへ行った?
柄甚原権三×荷懲素啓司
■初心者のための政治アイテム22!
【帯文】
平成の澁澤龍彦、ここに降臨。
本書は、暗黒少女のための聖書であり、
美術史に捧げる劇薬だ。
――今一生(ライター・編集者)
天衣無縫にして満身創痍。
鏡の国の行く末を憂う
すべての縫合少女たちへ!
――やなぎみわ(現代美術作家)
【仕様】
定価2415円(税込)
ISBN978-4-925220-22-4
四六判/並製本/328頁/カラー口絵4頁
口絵写真:恋月姫/清水真理/与偶
【本書「はじめに」より】
……この本はゴス好きのビギナーに向けて書かれた本であると同時に、ゴスロリを周りから見て理解不能の烙印を押している「普通の人々」のための本でもある。また、同時にどっぷりゴスにはまっている人、既にアーティストとして活動している人が、「社会の中でゴスはどういう位置を占めているのか」を考える上での、何らかのヒントにもなるはずだ。この本は誰が読んでも構わないし、誰が読んでもきっと何かの役に立つだろう。そんなふうに俺は自負している。……
【目 次】
■序 章 〈社会的なもの〉の危機と社会調査(田中耕一)
【第I部 〈社会的なもの〉の変容と社会調査的な知】
■第1章 リスク社会と知の様式:不和と監視(三上剛史)
■第2章 保険と調査:もうひとつの社会調査史(小幡正敏)
■第3章 高齢者介護の計測と身体管理:介護保険による身体へのまなざしの変容(寺田明代)
【第II部 社会調査は何を行っているのか】
■第4章 薬害HIV感染被害問題調査のリフレクシヴな理解(山田富秋)
■第5章 曖昧さのない質問を行うこと:相互行為のなかの情報収集(西阪 仰・川島理恵)
■第6章 心は直観的統計学者か?:実験心理学における確率統計モデルの採用(重田園江)
【第III部 科学的(社会学的)知と権力をめぐって】
■第7章 冷戦下の社会科学と社会学:近代化論を中心に(渋谷 望)
■第8章 科学的言説と権力:身体と権力の奇妙な関係と科学的言説(田中耕一)
■終 章 死と社会調査:いま求められている実践としての知とは何か(荻野昌弘)
【仕様】
四六判、上製、250ページ、本体2400円(予価)
【帯文】
公共空間の成立条件とは何か?
アーレント、ルフェーブルの思想をたどり、公共性への問いを「空間」から捉え返す、現代都市論・社会理論の刺激的試み。進行する空間の均質化に抗う、丹念にして膂力に満ちた思考の誕生。
【目次】
■序 章
1節 公共空間とはなにか――問いの設定
2節 開けた閉域へ――公共空間のネオリベラル化
■第一章 境界と分離
1節 境界としての空間
2節 分離という問題
■第二章 政治空間論――均質化と差異化
1節 ルフェーブルの空間論
2節 日常生活批判から空間の政治理論へ
3節 空間概念の政治化
■第三章 公共空間の政治
1節 公共空間の開放と制限
2節 公共空間と排除空間
■結 論
目 次
第1章 はじめに設計図有り:あるいは秩序建設の廃棄物
第2章 あいつらが多すぎる:あるいは、経済発展の廃棄物
第3章 廃棄物ごとにその場を:あるいは、グローバリゼーションの廃棄物
第4章 廃棄物文化
ヤングの中心テーマは犯罪学で、本書でも犯罪について多くの頁が割かれている。おそらくヤングの念頭にあったのは欧米先進国、とりわけ英米の現状だろうが、書かれていることがあまりに現代日本にぴったりあてはまるので驚いてしまう。小泉政権以来、排除は加速度的に強まっている。(書評より抜粋)
オビの文言より
「現実界、象徴界、シニフィアン、対象a、死の欲動…。フロイト/ラカン精神分析の基礎をなす諸問題の精緻きわまる読解。『夢解釈』から100年余り、精神分析の真の開始を告げる本格的論考の誕生。」
目 次
第1章 精神分析の反メタ言語論:マホーニィ、ラカン、フロイト
第2章 V、F、a
第3章 欲望の対象と原因:ラカンの「カントとサド」
第4章 精神分析は偶然をどう考えるか
第5章 夢と覚醒のあいだ:テュケーについて
第6章 精神分析的身体論の基礎:フロイトにおける二、三の問題圏
第7章 死の欲動についてフロイトはなにを語ったか:タナトス問題系の構築に向けて
第8章 ロラン・バルトの見えない同性愛:「母の法」についての覚え書き
第9章 質料と偶然:アルチュセールからアリストテレスへのひとつの遡行