小社の年始年末の予定


 年始年末は休まず、営業いたしております。
お問い合わせなどございましたら、お心安くご連絡くださいませ。この時期ゆえ、すぐに対応ができないばあいもございますが、その点ご理解くださいませ。

『メルロ=ポンティ研究』第11号・第12号


メルロ=ポンティ研究NO11号


メルロ=ポンティ研究NO12号


 『メルロ=ポンティ研究』の第11号および第12号が、メルロ=ポンティ・サークルより発行されております。下記にその目次をあげておきます。

●『メルロ=ポンティ研究 第11号』
【目 次】

大滝 結   無意識の位相
原 和之   「枠」の効果――ラカンにおける1960年代の視覚装置
加賀野井秀一   現象学の極限にあるメルロ=ポンティとデリダ
加國尚志   彼に触れないこと、メルロ=ポンティ――デリダのメルロ=ポンティ読解をめぐって
高橋 綾   幼児の身体知覚――身体像と間身体性
榊原達哉   屋良朝彦『メルロ=ポンティとレヴィナス――他者への覚醒』を読む


●『メルロ=ポンティ研究 第12号』
【目 次】

川瀬雅也   自然と文化――メルロ=ポンティとベルクソン
村山達也   創造するのとは別の仕方で、あるいは意味の彼方に――ベルクソンとメルロ=ポンティにおける歴史哲学
西岡けいこ   奥行きに開かれた歴史的身体――ソルボンヌ教育学講義を起点にメルロ=ポンティを再読する展望のなかで
落合 芳   幼少期・身体・環境――イディス・コッブとメルロ=ポンティ現象学
澤田哲生   身体図式と断片的な身体――エレメントの現象学のための一試論
八幡恵一   次元化について

マサオ・ミヨシさんの論考掲載

季刊「at」2007年10号


季刊『at』の10号(太田出版、2007年12月27日発行、本体価格950円)に、『抵抗の場へ』の著者マサオ・ミヨシさんの論考「大学、宇宙、世界、そして「グローバリゼーション」」が掲載されています。「人文諸科学がその機能を喪失した現在、いかなる「知」がいかにして可能か」を問うております。この論考はこれまでにシンポジウムなどで発表され、2005年にはソウルで、同年7月には立教大学でそれぞれ改稿を重ねながら発表されてきたものです。ぜひご覧くださいませ。

 また同誌にはほかに、本橋哲也氏の「ポストコロニアリズムのエコロジー的側面」も掲載されています。こちらもひじょうに興味深い論考です。

 同誌の本号の特集は「国内フェアトレードとしての産直提携」です。それぞれの論考を列記いたしますと――

今野 聡「農協産直事業の今日的課題は何か」
加藤好一「生活クラブにおける「産直提携」の現状と課題」
森まゆみ「丸森の私の庭」
槌田劭「縁故米運動、その由来と提言」
辻村英之「京都・綾部米の価格形成と産直の課題」

 ほかに小特集として「アナキズムの再審」があり――

鎌田 慧「叛乱の記憶:工場最深部から撃て!」
大窪一志「相互扶助の暗黙知を再発見する:クロポトキンには見えたもの」
山田広昭「アナキズムと美学:1890年代のフランス文学の一断章」

 そして連載として――

上野千鶴子「ケアの社会学 第9章:協セクターにおける先進ケアの実践」
柄谷行人「『世界共和国へ』に関するノート(6)」
鈴木一志「ドキュメンタリーの視覚 4」

 同誌9号の特集「変転の中のバナナと日本人」もひじょうに興味深い論考が多数収録されていましたので、前号もおすすめです。

『エドワード・ヤン』

エドワード・ヤン


ジョン・アンダーソン著『エドワード・ヤン』(青土社、本体価格2,200円、2007年12月28日発行、四六判・上製・238頁)が刊行されました。こちらもぜひ書店で手にとってみてください。おすすめです。

 まず、オビの文から引用します――

「世界がエドワード・ヤンの作品を最も必要しているとき、彼は世界から遠ざかってしまった。
『牯嶺街少年殺人事件』をはじめ、彼の全作品をスクリーンで見ることへの欲望を広く共有すべく、まずは本書『エドワード・ヤン』を読んでおきたい。」(蓮實重彦)


 エドワード・ヤン(→Wik)は、『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』、『エドワード・ヤンの恋愛時代』、『カップルズ』、『ヤンヤン 夏の想い出』などの映画作品をつくっています。レンタルビデオ店にけっこう置いてありますので、見ていただければと、強く希望します。

 著者のジョン・アンダーソンは、映画評論家で「ニューズデイ」紙の映画批評のチーフ。さまざまな新聞に寄稿して活躍しているようです。

 本書は、「訳者あとがき」にもあるように、「ヤン作品を繰り返し鑑賞する際の基本的参照点のひとつ」、あるいは「より多くの人たちを彼の作品の再検討へと向かわせる契機」であると思います。訳文は読みやすく、映画からのスチール写真も載せられています。以下はその目次です。

序文と謝辞
詩情と運動
ヤン的苦悩
『光陰的故事/指望』
『海辺の一日』
『タイペイ・ストーリー』
『恐怖分子』
『牯嶺街少年殺人事件』
『エドワード・ヤンの恋愛時代』
『カップルズ』
『ヤンヤン 夏の想い出』
エドワード・ヤン――インタビュー
エドワード・ヤン――フィルモグラフィ
訳者あとがき
参考文献
索 引

朝日新聞「この一年の収穫を振り返る」

 朝日新聞(2007年12月23日・朝刊)の読書面「この一年の収穫を振り返る/書評委員 お薦め「今年の3点」」に、小社刊行の『排除型社会』と『抵抗の場へ』が取り上げられました。
 『排除型社会』は、北田暁大氏が、『抵抗の場へ』は、柄谷行人氏が、それぞれ「今年の3点」のなかの一冊として取り上げてくださりました。すごく、うれしいことです。この休み期間に書店で両書をぜひ手にとってみてください。

『無能な者たちの共同体』

無能な者たちの共同体

田崎英明著『無能な者たちの共同体』(未来社、本体2,400円)

 ようやく刊行された! 待ちにまったこの本が。
 雑誌「未来」(未来社)連載時より読んでいましたが、一冊の本として、まとまったかたちで読むことができるようになりました。これは、ぜひ、ぜひ、おすすめです。

オビの文の一部を下記に記します。

「労働力の資本への包摂(労働力の商品化)が生み出す労働力(能力)と労働(能力の現象ないし実現形態)の矛盾はますます深まっている。
資本が労働力を能力として深く、広く把握すればするほど、労働は他者から切り離され、ばらばらにされ、そのコミュニケーション能力は、あるいは伝達可能性の伝達は、疎外されていく。
私たちの無能さである。
この無能さこそが私たちの、いわば、唯一の「財産」であり、それをいかに数のうちに数えいれるか、それが本書の試みであり、また、これからも続けられる探究の課題である。」(「あとがき」より)

『なぜ精神分析なのか――抑うつ社会のなかで』の目次

小社刊行予定のエリザベート・ルディネスコ著『なぜ精神分析なのか――抑うつ社会のなかで』の目次を下記に記します。たいへんお待たせいたしまして、申しわけございません。後日、定価やページ数などの詳細をあらためて記します。


『なぜ精神分析なのか――抑うつ社会のなかで』
目 次

まえがき

第1部 抑うつ社会
   1 主体の敗北
   2 魂の治療薬
   3 ココロはモノではない
   4 行動主義的人間

第2部 無意識をめぐる大論争
   1 フランケンシュタインの脳
   2 「秋分の日の手紙」
   3 アメリカにおけるフロイトの死
   4 フランスの科学主義

第3部 精神分析の未来
   1 科学と精神分析
   2 悲劇的人間
   3 普遍、差異、排除
   4 精神分析制度批判

訳者あとがき
索 引

『出来事のポリティクス』の目次

小社刊行予定のマウリツィオ・ラッツァラート著『出来事のポリティクス』の目次を下記に記します。たいへんお待たせいたしまして、申しわけございません。後日、定価やページ数などの詳細をあらためて記します。

『出来事のポリティクス』
目 次

第1章 出来事と政治
   ネオ・モナドロジー/ノマドロジー
   包囲から捕獲へ
   可能世界の淘汰
   集合的なものについての批判
   配分的全体と集合的全体
   自然と社会
   怪 物

第2章 コントロール社会における生と生体の概念
   監禁されるものは外部である
   規律社会からコントロール社会へ
   群集、階級、公衆
   生と生体
   労働運動と規律社会

第3章 企業とネオ・モナドロジー
   コミュニケーション/消費
   労働と可能性の生産
   資本‐顧客
   モナドとしての労働者、その自律と責任
   金融界と表現機械
   企業と脳の協働
   「生産」という概念
   集合化した脳の活動とその協働
   脳の協働による生産――共同財
   測定とその外部
   共同財をめぐる闘争
   資本主義と貧弱な生の様式

第4章 表現とコミュニケーションの対立
   会話と世論
   テレビ
   会話とナショナリズム
   時間のテクノロジー
   インターネット
   権威主義的で説得的な発話
   ミハイル・バフチンと差異の政治学
   哲学的ノート/存在論としての対話主義

第5章 ポスト社会主義の政治運動における抵抗と創造
   マジョリティの基準としての賃金労働者
   マジョリティ/マイノリティ
   生体、抵抗、権力
   戦争の体制

マウリツィオ・ラッツァラートへのインタビュー

訳者あとがき
索 引

ユリイカ、BLスタディーズ

ユリイカ』12月臨時特集号
「BL(ボーイズラブ)スタディーズ」
青土社、2007年12月25日発行、本体1238円

 書店で買って、事務所で読み耽ってしまいました。巻末の「このBLがすごい!07」はかなり参考になりました。その中扉にも書かれていますが、『やっぱりボーイズラブが好き』(太田出版)も手引きになります。

 小社から刊行予定(現在制作中)の『女が作り楽しむ男のからだ』(仮題)の著者、石田美紀さんもこの特集に寄稿しています。

 目次を青土社のサイトより下記に転載いたします。

【徹底討議】
二〇〇七年のBL界をめぐって
――そして “腐女子” とは誰か/三浦しをん×金田淳子×斎藤みつ×山本文子

【語られた/語りだすやおいについて】
腐女子同士の絆―C文学とやおい的な欲望/小谷真理
少年愛/やおい・BL―二〇〇七年現在の視点から/藤本由香里
やおい論、明日のためにその2。/金田淳子

【インタビュー七連発!】
目で脳で “感じる” マンガを/やまねあやの [聞き手=藤本純子]
マンガの神々たちに願って/西田東 [聞き手=川原和子]
いつも本当に本気なので/京山あつき [聞き手=吉本たいまつ]
それは技術上の理由で・・・・・・ 草間さかえの奇妙な注目/草間さかえ [聞き手=金田淳子]
恋愛の非対称性と魔性の中高年/鈴木ツタ [聞き手=金田淳子]
ロボと人外をBLに!/トジツキハジメ [聞き手=金田淳子]
すべてが “絵になる” マンガを求めて/アユヤマネ [聞き手=金田淳子]

【BLの世紀を生きる】
極私的 「やおい」 閑談R/野阿梓
ボーイズラブとのなかなおり―したたかに生きるマンガの中のゲイキャラクターたち/ヤマダトモコ
関係性からみるBLの現在/藤本純子

【彼/女について知っている二、三の事柄】
「ほっといてください」 という表明をめぐって―やおい/BLの自律性と表象の横奪/石田仁
数字で見る腐女子/森川嘉一郎
「オタク喪男」 とボーイズラブ―801ちゃんと一緒に/吉本たいまつ

【BL戦線は拡大する】
「学園もの」 よ永遠なれ・・・・・・やおい(BL)小説のジャンルの一考察/ながくぼようこ
二〇〇七年の女性系パロディ同人誌の動向/三崎尚人
アメリカでのBLマンガ人気/椎名ゆかり
響きと吐息―〈声のBL〉という申し開きのできない快楽について/石田美紀

【マンガ】
同人デザインの作り方/玉兎

【資料】
~このBLがすごい!’07~/編=金田淳子(マンガ)・ながくぼようこ(小説)
   【マンガ】
   アユヤマネ『泣くのはおよしよ仔リスちゃん』/金田淳子
   新也美樹『嫁に来ないか』 『嫁に来ないか 呉服屋の嫁』/相崎晶子
   井上佐藤『エンドルフィンマシーン』/吉本たいまつ
   内田カヲル『飴と鞭』/吉本たいまつ
   えすとえむ『ショーが跳ねたら逢いましょう』/山本文子
   かいやたつみ『レンズ越しの微熱』/相崎晶子
   語シスコ『おとなの時間』 『こどもの時間』/石田仁
   北上れん『ホネヌキにされたい』/白峰彩子
   木下けい子『キスブルー』/山本文子
   京山あつき『Kiss Meテニスボーイ』/吉本たいまつ
   草間さかえ『肉食獣のテーブルマナー』/金田淳子
   寿たらこ『SEX PISTOLS』/金田淳子
   SHOOWA『Nobody Knows』/相崎晶子
   鈴木ツタ『あかないとびら』/金田淳子
   高永ひなこ『不器用なサイレント』/山本文子
   宝井理人・原作=橘紅緒『セブンデイズ』/白峰彩子
   館野とお子『長い間』/石嶋由美子
   田中鈴木『転校生・神野紫』/石嶋由美子
   テクノサマタ『草の冠 星の冠』/石嶋由美子
   トジツキハジメ『前略』/金田淳子
   直野儚羅『意気地なしの幸せ』/吉本たいまつ
   中村春菊『純情ロマンチカ』/ヤマダトモコ
   夏目イサク『どうしようもないけれど』/石嶋由美子
   西田東『願い叶えたまえ』/川原和子
   新田祐克 春を抱いていた』/川原和子
   basso『amato amaro』/金田淳子
   日高ショーコ『リスタート』/石嶋由美子
   日の出ハイム『それもこれもが恋ってもんだろ』/石田仁
   古街キッカ『さくらにあいたら』/吉本たいまつ
   不破慎理・原作=岩本薫『YEBISUセレブリティーズ』/白峰彩子
   ホームラン・拳『ぼくとアクマと魔法のことば』/吉本たいまつ
   まんだ林檎『LOVE SONG』/石田仁
   水城せとな『窮鼠はチーズの夢を見る』/錫名桐子
   宮下キツネ『少年料理法』/吉本たいまつ
   明治カナ子『出来の悪い子』/石嶋由美子
   もろづみすみとも『あかるい家族計画』/吉本たいまつ
   山田ユギ『夢を見るヒマもない』/吉本たいまつ
   ヤマシタトモコ『くいもの処明楽』/山本文子
   やまねあやの『ファインダーの虜囚』/金田淳子
   山本小鉄子『ドキドキレンアイ』/石田仁
       *
   ゲイマンガとBLマンガの越境/吉本たいまつ

   【小説】
   英田サキ・イラスト=高階佑『DEAD LOCK』 シリーズ/福本直美
   烏城あきら・イラスト=文月あつよ『許可証をください!』 シリーズ/藤本純子
   榎田尤利・イラスト=石原理『眠る探偵』 シリーズ/福本直美
   鬼塚ツヤコ・イラスト=門地かおり『ご主人様と犬』/藤本純子
   樹生かなめ・イラスト=奈良千春『龍&Dr.』 シリーズ/福本直美
   久能千明・イラスト=沖麻実也『タイトロープ・ダンサー』/石嶋由美子
   木原音瀬・イラスト=依田沙江美『牛泥棒』/石嶋由美子
   崎谷はるひ・イラスト=おおや和美『しじまの夜に浮かぶ月』/石嶋由美子
   沙野風結子・イラスト=奈良千春『蜘蛛の褥』/藤本純子
   秀香穂里・イラスト=祭河ななを『くちびるに銀の弾丸』 『くるぶしに秘密の鎖』/白峰彩子
   鈴木あみ・イラスト=樹要『媚笑の闇に侍る夜』/ながくぼようこ
   橘紅緒・イラスト=北畠あけ乃『私立桜丘学園』 シリーズ/白峰彩子
   遠野春日・イラスト=北畠あけ乃他『貴族』 シリーズ/福本直美
   バーバラ片桐・イラスト=高座朗『ポルノグラフィック』/福本直美
   松岡なつき・イラスト=雪舟薫『FLESH&BLOOD』/山本文子
   水月真兎・イラスト=DUO BRAND.『冷たい砂に永遠に阿咲け』/ながくぼようこ
   水戸泉・イラスト=こうじま奈月『キライだよ!』 『超・キライだよ!』/藤本純子
   Unit Vanilla・イラスト=円陣闇丸『SASRA』/白峰彩子
       *
   BLの挿絵について/藤本純子
   JUNE小説の復権/福本直美

アガンベン『例外状態』

アガンベン『例外状態』

ジョルジョ・アガンベン著『例外状態』(上村忠男・中村勝己 訳、未來社、2007年10月1日発行)

 これもおすすめです。ページ数は190ページくらいで、文字はゆったりと組まれていますので、本を手にしたときの威圧感のようなものは感じられないと思います。翻訳は丁寧で読みやすい訳になっています。圧縮されたひとつひとつの文に立ちどまり、アフォリズムの断片と断片のあいだでまた立ちどまりつつ、さまざまなアイデアや問題提起に巻きこまれていくことになるでしょう(たぶん)。しつこいようですが、アイデアや問題提起がたくさん盛りこまれている本だと思います。アフォリズムのなかの気になるところから(どこから)読んでもよいかもしれません。

関連書籍としては、
ベンヤミン『暴力批判論
デリダ『法の力
C・シュミット『独裁』、『政治神学』、『憲法論
アガンベン『ホモ・サケル』、『アウシュヴィッツの残りのもの

などが挙げられるでしょう。もちろん本書では言及されていないけれども、関連する本が、ほかにもたくさんあります。このテーマだけでも、書店の棚がひとつつくれるかもしれません。

本や出版にかんする本

出版の危機と社会構造


本を売る現場でなにが起こっているのか


サイゾー07年12月号


+DESIGNING08年01号


美酒と革嚢


 さいきん手にとった(いまごろになって手にした)、「本や出版をめぐる本」を羅列します。

 上から順番にごくごく簡単に……。

 ●小田光雄 著『出版業界の危機と社会構造
【2007年11月25日発行、論創社、四六判上製・282頁、本体2,000円】
 オビの文言――「『出版社と書店はいかに消えていくか』『ブックオフと出版業界』の二冊の後をうけ2001~07年の業界の動きを克明に追いながら、その危機をもたらす歴史的な背景を活写する。」

 ●『本を売る現場でなにが起こっているのか!?』監修:編集の学校/文章の学校
【2007年9月1日発行、雷鳥社、A5判並製・190頁・本体1500円】
 オビの文言――「町の本屋が消えていくなか、大型書店が次々と開店していくのはなぜなのか? 書店でいま起こっていること、いま書店に求められていることは何なのか?」(*トーハン、日販、大阪屋、日本書籍商業組合連合会などのことについても、すこしですがページが割かれています。)

 ●「サイゾー」2007年12月号、発行:インフォバーン
【特集:ヤバい本100冊】
 広告出稿を拒否された本、さまざまな業界本(総会屋、IT業界、サッカー協会、パチンコ業界…)、創価学会、右翼の実態、自費出版業界……100冊(たった100冊)が取り上げられています。ご存知のものばかりかと思います。(表紙は原幹恵)

 ●「+DESIGNING」2008年1月号、発行:毎日コミュニケーションズ
【特集:めくるめく本の世界】
 印刷も紙もすばらしい! でも、本の判型、フォントや用紙の種類なども記してほしいし、それに、内容も取り上げる本やデザイナーも、「DTPWORLD」「デザインの現場」「デザインノート」や、ピエブックスの発行物とかぶっていて、どうなんだろうか…? 次号(08年1月26日発売)は「パッケージデザイン」。しばらく買いつづけることにします。

 ●長谷川郁夫 著『美酒と革嚢:第一書房・長谷川巳之吉
【2006年8月30日発行、河出書房新社、A5判上製2段組み、458頁、本体5,800円】
 オビの文言――「震災後の出版界に美と豪奢の時を築き、刊行書目をもって自叙伝を書くという高邁な精神を貫いた男がいた! 堀口大学、萩原朔太郎らの絢爛たる造本の豪華本を刊行し、徹底した在野精神、反アカデミズムで「第一書房文化」と讃えられて大正・昭和の出版・文学界をリードしながら、最盛期の昭和十九年に自ら書肆を閉じた伝説の出版人の航跡と謎を追う、渾身の評伝。」(*いまごろ読んでいるのかと揶揄されそうですが、読んでいます。おもしろいです! まだ読んでいる途中ですが。)

催しの案内

関西でのイベントです。
下記、そのまま転記いたします。
時間・場所はお確かめくださいませ。
(アドレス中の●は@です。当方において●にしました。)

  * * *

「生きさせろ! 雨宮処凛と考える反-貧困 近畿三都物語」(仮)

 「好景気」が続き大企業は史上空前の利益を得ている一方で、日本社会の貧困は拡大し深化しています。
 働いても働いても生活できない「ワーキングプア」が増大し、ネットカフェ難民をはじめ、貯蓄ゼロ世帯、多重債務者などが急増し、自殺者は毎年3万人を超え、国保料を払えず保険証が取り上げられ、医療を受けられず死にいたる人や、生活保護を受けられずに餓死にいたる人など、「健康で文化的な最低限度の生活を受ける権利」(憲法第25条)が侵害されています。そして、貧困は世代を超えて拡大し、将来の夢を描けないフリーターや非正規雇用が増大しています。
 貧困の拡大は、競争に勝てない人々の「自己責任」ではなく、労働分野での規制緩和や社会保障の給付削減・負担増を推し進めてきた、政府の「新自由主義・構造改革」が生み出したものです。
 ますます生きづらくなっている若者の将来を考えるため、「反貧困」をテーマに、生活も職も不安定さに晒される人々(プレカリアート)の問題に取り組み取材・執筆・運動されている雨宮処凛さんを、神戸・大阪・京都にお招きし、学習・交流企画を開催します。

★神戸企画「生きさせろ! 貧困と労働を考えるシンポジウム」(仮)
 日 時 08年2月16日(土)14時~16時30分(開場13時)
 開 場 神戸市勤労会館 403+404号室
      市営地下鉄・JR・阪急・阪神・ポートライナー各三宮駅から東へ徒歩10分
      神戸市中央区雲井通5丁目1-2 電話078-232-1881
      地図URL 
 パネリスト 雨宮処凛さん(作家)
       河添誠さん(首都圏青年ユニオン)
       藤藪貴治さん(北九州大学非常勤講師)
 参加協力費 500円
 ※生活と職に不安を持つ若者を取材されている雨宮処凛さんと、「反貧困たすけあいネットワーク」を立ち上げた首都圏青年ユニオンの河添誠さん、「ヤミの北九州方式」など生活保護問題に詳しい藤藪貴治さんを交え、生きづらい、働きづらい社会をどのように考えていくか交流します。

★大阪企画「雨宮処凛と語ろう、Vegasでオーオー!」(仮)
 日 時 08年2月16日(土)19時~22時
 開 場 LIVE BAR VEGAS
       (大阪・地下鉄長堀橋駅南5分、日本橋北5分)
      大阪市中央区東心斎橋2-1-5ゴールデン第一プラザB1F
      電話06-6211-2620
      地図URL
 第1部 雨宮処凛トークライブ
 第2部 平和と反貧困の井戸端会議(参加者のアピールタイム) 
     司会 遊牧民
 参加協力費 500円 ワンドリンク500円 
 ※深夜はホストクラブになるVegasで、雨宮処凛さんと「青年の主張」を交流します。
  アピールタイムでの出演も募集してます。
  (市民社会フォーラム
NQC41966●nifty.com
まで事前申し込みください。)

★京都企画「雨宮処凛と“すごい生きかた”語り合おう!」
 日 時 08年2月17日(日)午後14時~16時30分(開場13時)
 開 場 京大会館101号室
      ・京都駅より市バスD2のりば(206)「京大正門前」下車
      ・三条京阪より京都バス17番のりば出町柳経由系統「荒神橋」下車
      ・京阪電車「丸太町駅」下車徒歩7分
      京都市左京区吉田河原町15-9  電話075-751-8311
      地図URL
 参加協力費 500円

 ※雨宮さんと参加者で「働くこと、生きること」に関して、「しんどい時にしんどい!と言い合える社会」にするにはどうしたらいいか交流します。
 
<雨宮 処凛 さん プロフィール>
 1975年、北海道生まれ。幼少期からイジメを受け、10代はリストカット、家出、ビジュアル系バンド追っかけに使い果たす。
 21歳のとき、右翼団体に入会。愛国パンクバンドで活躍。
 00年、自伝『生き地獄天国』(太田出版)で作家デビュー。
 以後、右は辞め、執筆活動に専念しながらも、北朝鮮、イラクへと渡航を繰り返す。
 現在は新自由主義の中、生活も職も不安定さに晒される人々(プレカリアート)の問題に取り組み、取材、執筆、運動中。
 『雨宮処凛のオールニートニッポン』(祥伝社)
 『生きさせろ!~難民化する若者たち~』(太田出版)など著書多数。
 「雨宮処凛公式ホームページ

★プロジェクトの協力者募集中
 このプロジェクトは近畿各地の様々な個人・グループ間でゆるやかに結びついて実施しています。
 プロジェクトの趣旨に賛同される方のご協力を募集しています。
 企画費用は、当日の参加費と個人・団体のカンパだけでまかないますので、宣伝や当日のお手伝いなど、可能な限りのご協力いただくだけで結構です。

★事前申し込みなしでも参加いただけますが、
 人数把握のために(市民社会フォーラム
NQC41966●nifty.com)
までお申し込みいただければありがたいです。
  
主 催 「生きさせろ! 雨宮処凛と考える反貧困 近畿三都物語」プロジェクト(仮)
連絡先 市民社会フォーラム
NQC41966●nifty.com

企画チラシ

小社の新刊の予定について

小社の新刊の予定について

 ようやく、ようやくですが(なんと遅いこと!)、新刊の完成の目処がたちました。はっきりとしたスケジュールや、内容の詳細については、後日あらためてお知らせ申しあげます。
 まずはつぎの2点を刊行する予定です。といっても、来年なのですが……すみません!

マウリツィオ・ラッツァラート著『出来事のポリティクス』
* 380ページを超えそうです。いま最後のツメの作業に集中しております。

E・ルディネスコ著『なぜ精神分析なのか――抑うつ社会のなかで』
* これも最後のツメの作業に集中しております。「索引」づくりに時間がかかっております。こちらは280ページくらいです。

 タイトルはまだ仮題です。最後の最後にすこし変わるかもしれません。印刷のギリギリまで考えたいと、またそうすべきだと、思っております。

 『あなたの妊娠経験についてお尋ねいたします』は、先々週、東京に出張して、著者と打ち合わせをしてきました。こちらも、あとすこしです。

 その他の本の刊行予定につきましても、いろいろな本を現在、編集していますので、後日あらためて、それらの概略をお知らせいたします。

小社の新刊の予定について

小社の新刊の予定について

 ようやく、ようやくですが(なんと遅いこと!)、新刊の完成の目処がたちました。はっきりとしたスケジュールや、内容の詳細については、後日あらためてお知らせ申しあげます。
 まずはつぎの2点を刊行する予定です。といっても、来年なのですが……すみません!

マウリツィオ・ラッツァラート著『出来事のポリティクス』
* 380ページを超えそうです。いま最後のツメの作業に集中しております。

E・ルディネスコ著『なぜ精神分析なのか――抑うつ社会のなかで』
* これも最後のツメの作業に集中しております。「索引」づくりに時間がかかっております。こちらは280ページくらいです。

 タイトルはまだ仮題です。最後の最後にすこし変わるかもしれません。印刷のギリギリまで考えたいと、またそうすべきだと、思っております。

 『あなたの妊娠経験についてお尋ねいたします』は、先々週、東京に出張して、著者と打ち合わせをしてきました。こちらも、あとすこしです。

 その他の本の刊行予定につきましても、いろいろな本を現在、編集していますので、後日あらためて、それらの概略をお知らせいたします。

ハーマッハー『他自律』

『他自律』ハーマッハー著

他自律――多文化主義批判のために
 この一週間……、この本に没頭してしまいました。ようやく読みおえ、そして、すこしでも多くのひとに、ぜひ読んでもらいたい本だと思いました。

 本書の紹介にかんしては「月曜社」のサイトをご覧ください。

 ニーチェ、フロイト、カント、メルヴィル、マルクス、アドルノ、ファノン、チャールズ・テイラー、ユルゲン・ハーバーマス…などの思想に言及しながら、多文化化、民主主義化というアポリア的な実践、さらに「アポリアをアポリアたらしめるメカニズム」が考察されています。

 「訳者あとがき」では、関連書籍として、デリダ『他の岬』、『友愛のポリティックス』(以上、みすず書房)、カプート編『デリダとの対話』、アクセル・ホネット『承認をめぐる闘争』(以上、法政大学出版局)があげられています(邦訳がある本では、ということですが)。

 200ページもない本です。本文もゆったりと組まれています。訳文もすごく読みやすく、また翻訳上のさまざまな工夫がなされています。だからといって、ななめ読みするような/できるような本でないことはたしかです。すこしずつ読んでいくのがいちばんかと思いました。ひとつひとつの文が考えることを強いてくる本ですので、そんなにはやくは読めないと思います。また、なによりも、急いて一気に読むのは、もったいない、そういう本だと思います。
 原注と訳注もていねいに読まれることを、おすすめいたします。 タイトル『他自律』の原語は、「他律」と「自律」を組み合わせた、ハーマッハーによる造語ですが、複数形(「諸々の他自律」)です。ここが肝心です。

 個人的な感想にすぎないのに、なんだか高所から押しつけるような文になりましたが、本書にどっぷりはまったひとりとして、やはり他のひとにも、この本を押しつけたくなったしだいです。
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