近刊 『体制の歴史――時代の線を引きなおす』









       『体制の歴史――時代の線を引きなおす』天田城介・角崎洋平・櫻井悟史 編著、佐藤量、松田有紀子、小泉義之、福間良明、酒井隆史、石田智恵、近藤宏、冨田敬大-1










        『体制の歴史――時代の線を引きなおす』天田城介・角崎洋平・櫻井悟史 編著、佐藤量、松田有紀子、小泉義之、福間良明、酒井隆史、石田智恵、近藤宏、冨田敬大-2











       『体制の歴史――時代の線を引きなおす』天田城介・角崎洋平・櫻井悟史 編著、佐藤量、松田有紀子、小泉義之、福間良明、酒井隆史、石田智恵、近藤宏、冨田敬大-3


        














       『体制の歴史――時代の線を引きなおす』天田城介・角崎洋平・櫻井悟史 編著、佐藤量、松田有紀子、小泉義之、福間良明、酒井隆史、石田智恵、近藤宏、冨田敬大-4
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体制の歴史――時代の線を引きなおす
天田城介・角崎洋平・櫻井悟史 編著


四六判・並製・608頁
定価【本体価格 1,880円+税】
洛北出版 発行


本書は、メジャーな「体制」の歴史に、マイナーな「体制」の歴史の視座を持ち込むことで、メジャーな「体制」の歴史を批判的にとらえかえそうとする書である。たとえば、本書は、直接的に「福祉国家体制」や「治安体制」や「グローバル経済体制」を扱ってはいないし、それらに対する内在的批判も行なっていない。本書が企図しているのは、こうしたメジャーな体制が取りこぼしてきた人々や問題や生活のあり様から、別の「体制」といった視座を打ち立てることで、これまでの「体制」の歴史に新たな分断線や補助線を引くことである。





     『体制の歴史――時代の線を引きなおす』天田城介・角崎洋平・櫻井悟史 編著、佐藤量、松田有紀子、小泉義之、福間良明、酒井隆史、石田智恵、近藤宏、冨田敬大-5
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     『体制の歴史――時代の線を引きなおす』天田城介・角崎洋平・櫻井悟史 編著、佐藤量、松田有紀子、小泉義之、福間良明、酒井隆史、石田智恵、近藤宏、冨田敬大-11
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     『体制の歴史――時代の線を引きなおす』天田城介・角崎洋平・櫻井悟史 編著、佐藤量、松田有紀子、小泉義之、福間良明、酒井隆史、石田智恵、近藤宏、冨田敬大-0015
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目 次


はじめに【角崎洋平・櫻井悟史】

   * * *

第1部
生存の体制
  ―― 労働と社会関係のエコノミー




◆ 1章 【天田城介】
戦時福祉国家化のもとでのハンセン病政策
  ―― 乞食労働都市雑業労働の編成

   当事者の歴史記述をいかに診断するか
   当事者の語る歴史を受け止めた上で歴史を診断する
   本妙寺集落の形成と変容
   本妙寺集落の自治組織化
   本妙寺集落の消滅
   戦時動員体制/戦時福祉国家化体制での乞食労働・都市雑業労働の変容
   創造的な歴史の導き方



◆ 2章 【角崎洋平】
構想される生業への経路
  ―― 貸付による離陸

  「測量」する者による貸付
   福祉的貸付制度史の断絶を埋める ―― 戦後直後の実践と構想
   戦後の福祉的貸付と民生委員
  「生業」という「離陸」経路の縮小
   おわりに



◆ 3章 【佐藤 量】
満洲開拓者の再定住と生活再建

   はじめに
   満洲引揚げ者と米ソ冷戦
   満洲開拓者の人的つながり
   開拓者ネットワークと生活再建
   おわりに



◆ 4章 【松田有紀子】
女の町の変貌
  ―― 戦後における京都花街の年季奉公をめぐって

    はじめに
   「女の町」の年季奉公体制
   「女の町」の転換期
   「女の町」における労働者の発見
   「女の町」の変貌
    おわりに


   * * *


第2部
セキュリティの体制
  ―― 体制批判の時代とその時代性




◆ 5章 【小泉義之】
精神衛生の体制の精神史
  ―― 1969年をめぐって

  「批判」「改革」と「反」「脱」
   社会防衛の下での医療化
   精神医療の拡大 ―― 学会の改革(1969年)
   精神と心理の統治体制へ



◆ 6章 【櫻井悟史】
笞刑論争にみる死刑存置を支える思考様式

   苦痛を与えることを目的とする刑罰の系譜
   明治期の刑罰思想小史 ―― 小河滋次郎の戦略的撤退
   笞刑を支える輿論 ―― 笞刑論争の背景と後世の歴史診断
   刑罰における苦痛をめぐる争い
   痛苦懲戒主義の間欠泉としての死刑



◆ 7章 【福間良明】
叛逆者としての磯部浅一の発見
  ―― 『日本暗殺秘録(1969年)をめぐって

   「打算」と「浅慮」――『日本暗殺秘録』前史
   「磯部浅一」映画の誕生
   「磯部浅一」のその後



◆ 8章 【酒井隆史】
Notes on the Snake Dance / Zigzag Demonstration

   A Year of Snake Dance ―― 1960年
   Snake Dance phase 2 ―― 1945年から 1960年まで
   ジグザグ・デモと「へたりこみ(坐り込み)」―― 路上のイニシアチヴ
   転換点
   ジグザグ・デモ ―― 批判の経緯と論点
   ジグザグ・デモ規制と抵抗 ―― フランス・デモの誕生
   roots of the snake dance
   おわりに


   * * *


第3部
周辺の体制/体制の周辺
―― 体制変容の只中での少数派たち




◆ 9章 【石田智恵】
集団の名集団の顔
  ―― アルゼンチンの社会変動とニッケイ

   他者化の体制―― 20世紀前半
   白人の国の東洋人
  「移民/国民」の新たな形象と体制の変容
  「ニセイ」と「ニッケイ」のあいだ
   おわりに



◆ 10章 【近藤 宏】
アポリアを生み出す自主管理
  ―― パナマ東部先住民エンベラから見る先住民統治体制

   実現しなかった強制退去
   特別区という制度
   代表制と国内移民
   先住民共同体をかたどる言説編成
   行政区化がもたらすアポリア



◆ 11章 【冨田敬大】
モンゴル牧畜社会における2つの近代化
  ―― 開発政策の転換と都市近郊の牧畜経営をめぐって

   国家体制の転換
   社会主義期
   ポスト社会主義期
   おわりに


◆ 終章 体制の歴史 ―― 時代の線を引きなおす(天田城介)

あとがき


     * * *



執筆者(五十音順)


天田城介(あまだ・じょうすけ) 編著者
1972年生。立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。社会学。
著書として『〈老い衰えゆくこと〉の社会学』(多賀出版、2003年→〔増補改訂版〕2010年/第3回日本社会学会奨励賞「著書の部」受賞)、『老い衰えゆく自己の/と自由――高齢者ケアの社会学的実践論・当事者論』(ハーベスト社、2004年→〔第二版〕2013年夏刊行予定)、『老い衰えゆくことの発見』(角川学芸出版、2011年)ほか。編著として天田城介・村上潔・山本崇記編『差異の繋争点――現代の差別を読み解く』(ハーベスト社、2012年)、天田城介・北村健太郎・堀田義太郎編『老いを治める――老いをめぐる政策と歴史』(生活書院、2011年)など。



角崎洋平(かどさき・ようへい) 編著者
1979年生。立命館大学大学院先端総合学術研究科在籍・日本学術振興会特別研究員。福祉政策論・福祉理論。
編著として『歴史から現在へのアプローチ(生存学センター報告17)』(立命館大学生存学研究センター、2012年)。論文として「なぜ〈給付〉ではなく〈貸付〉をするのか?―― Muhammad Yunusの〈貸付〉論と「市場社会」観の検討」(『コア・エシックス』vol.6、2010年)、「選択結果の過酷性をめぐる一考察――福祉国家における自由・責任・リベラリズム」(『立命館言語文化研究』第24巻4号、2013)など。



櫻井悟史(さくらい・さとし) 編著者
1982年生。立命館大学大学院先端総合学術研究科在籍。歴史社会学。
著書として『死刑執行人の日本史――歴史社会学からの接近』(青弓社、2011年)、編著として『特別公開企画 アフター・メタヒストリー――ヘイドン・ホワイト教授のポストモダニズム講義(生存学センター報告13)』(立命館大学生存学研究センター、2010年)、論文に「死刑執行方法の変遷と物理的/感情的距離の関係」(角崎洋平・松田有紀子編『歴史から現在へのアプローチ(生存学センター報告17)』立命館大学生存学研究センター、2012年)など。


   * * *


石田智恵(いしだ・ちえ)
1985年生。立命館大学大学院先端総合学術研究科在籍。文化人類学、移民研究。
論文として、「日本人の不在証明と不在の日系人」(角崎洋平・松田有紀子編『歴史から現在への学際的アプローチ(生存学センター報告17)』立命館大学生存学研究センター、2012年)、「「日系人」という生き方、日系人の生き方」(『生存学』vol.2、2010年)、「1990年入管法改正を経た〈日系人〉カテゴリーの動態――名づけと名乗りの交錯を通して」(『コア・エシックス』vol.5、2009年)など。



小泉義之(こいずみ・よしゆき)
1954年生。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。哲学・倫理学。
著書として『病いの哲学』(ちくま新書、2006年)、『「負け組」の哲学』(人文書院、2006年)、『デカルトの哲学』(人文書院、2009年)、『倫理学』(人文書院、2010年)、『生と病の哲学――生存のポリティカル・エコノミー』(青土社、2012年)など。
論文として「国家の眼としての貧困調査」(天田城介・村上潔・山本崇記編『差異の繋争点』ハーベスト社、2012年)、「精神と心理の統治」(『思想』第1066号、2013年)など。



近藤 宏(こんどう・ひろし)
1982年生。立命館大学大学院先端総合学術研究科在籍・日本学術振興会特別研究員。
文化人類学。論文として、「鳥の声を聴く――パナマ東部先住民エンベラにおける動物をめぐる言説の諸相」(『生存学』vol.4、2011年)、翻訳としてクロード・レヴィ=ストロース「親族研究の未来」(『思想』第1016号、2008年)など。



酒井隆史(さかい・たかし)
1965年生。大阪府立大学人間社会学部准教授。社会思想史。
著書として『自由論――現在性の系譜学』(青土社、2001年)、『暴力の哲学』(河出書房新社、2004年)、『通天閣 新・日本資本主義発達史』(青土社、2011年)など。
訳書として、アントニオ・ネグリ&マイケル・ハート『〈帝国〉――グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性』(以文社、2003年、共訳)、マイク・デイヴィス『スラムの惑星――都市貧困のグローバル化』(明石書店、2010年、監訳)など。



佐藤 量(さとう・りょう)
1977年生。立命館大学・立命館グローバル・イノベーション研究機構専門研究員(ポストドクトラルフェロー)。歴史社会学・近現代中国史。
論文として「1950年代中国の近代化と対日協力者――旅順工科大学出身中国人同窓会を事例に」(『ソシオロジ』第56巻2号、2011年)、「植民地体験を乗り越える同窓会――旅順工科大学同窓生の戦後」(『植民地教育史研究年報』皓星社、第14号、2010年)など。著書として『現代中国史のなかの対日協力者――日本人学校出身者のネットワークと反日のジレンマ(仮題)』(彩流社、2013年)を刊行予定。



冨田敬大(とみた・たかひろ)
1983年生。立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員(ポストドクトラルフェロー)。文化人類学、近現代モンゴル社会史。
論文として「家畜とともに生きる――現代モンゴルの地方社会における牧畜経営」(『生存学』vol.2、2010年)、「体制転換期モンゴルの家畜生産をめぐる変化と持続――都市周辺地域における牧畜定着化と農牧業政策の関係を中心に」(角崎洋平・松田有紀子編『歴史から現在へのアプローチ(生存学センター報告17)』立命館大学生存学研究センター、2012年)、"Spatial Temporal GIS Based Analysis of the Pastoral Environment: A Preliminary Approach to the Transformation of the Pastoral Sedentarization in a Suburban Area of Mongolia," Kyoto Bulletin of Islamic Area Studies, vol.6、2013年)など。



福間良明(ふくま・よしあき)
1969年生。立命館大学産業社会学部准教授。歴史社会学・メディア史。
著書として『「反戦」のメディア史――戦後日本における世論と輿論の拮抗』(世界思想社、2006年)、『「戦争体験」の戦後史――世代・教養・イデオロギー』(中公新書、2009年)、『焦土の記憶――沖縄・広島・長崎に映る戦後』(新曜社、2011年)、『二・二六事件の幻影――戦後大衆文化とファシズムへの欲望』(筑摩書房、2013年)など。



松田有紀子(まつだ・ゆきこ)
1985年生。立命館大学大学院先端総合学術研究科在籍・日本学術振興会特別研究員。
歴史人類学、女性史。
論文にとして「「花街らしさ」の基盤としての土地所有――下京区第十五区婦女職工引立会社の成立から」(『コア・エシックス』vol.6、2010年)、「芸妓という労働の再定位――労働者の権利を守る諸法をめぐって」(角崎洋平・松田有紀子編『歴史から現在へのアプローチ(生存学センター報告17)』立命館大学生存学研究センター、2012年)、「京都 祇園の女紅場」(佐賀朝・吉田信行編『シリーズ遊廓社会 2 近世から近代へ』、吉川弘文館、2013年予定)。



   
   
   
   
   
     
    
   
   
   
   
  
   
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