パオロ・ヴィルノ著の新刊


ポストフォーディズムの資本主義



 パオロ・ヴィルノ 著 『ポストフォーディズムの資本主義――社会科学と「ヒューマン・ネイチャー」』(柱本元彦 訳、250頁、並製、人文書院、本体2,500円)。上記画像はこの新刊です。
 パオロ・ヴィルノは邦訳として、『マルチチュードの文法:現代的な生活形式を分析するために』(廣瀬純訳、月曜社)があります。
 両書とも、ポストフォーディズム(フォーディズムは、フォード自動車会社の経営管理方式を典型とする生産様式、では、こんにちの「ポスト」フォーデイズムとはいかなるものなのか…は本書をご覧いただくとして)の歴史的社会的条件、あるいは新自由主義の地理的歴史的状況を把握するための手がかりとなる本だと思います。ぜひ書店で実物を手にとってご覧くださいませ。

 【オビのことば】
現代の労働において、人間はフレキシブルな奴隷に過ぎないのか?
 人間的能力のすべてを労働へと動員し、その生物としての存在を剥き出しにするポストフォーディズム。フーコーとチョムスキーの討論を手がかりに、根底から変化する社会と人間の関係から現代資本主義の本質を分析する、『マルチチュードの文法』に続く講義形式の入門書。本書刊行後に書かれた論文2本を付す。


 【目 次】

  1 ポストモダンの思想と認知科学
  2 マルクス主義と実存主義における「人間的自然」概念の失墜
  3 チョムスキー:生得の権利

セミナー1日目
第1章 「人間的自然」をめぐるチョムスキーとフーコーの討論
  1 科学的概念あるいは認識論的指標
  2 生物学と政治
  3 二重の不満
  4 フーコー批判
  5 チョムスキー批判
  6 余論:アイントホーフェンの討論と「ノー・グローバル」運動
  7 言語能力:開かれた問題

セミナー2日目
第2章 本能の貧困な動物
  1 「謙譲の伝統」:不充分な存在としての人間
  2 環境と世界
  3 専門化した本能 vs 能力
  4 ネオテニーあるいは恒常的幼年期
  5 免 除
  6 (擬似)環境ニッチの構築
  7 亡命、移民
  8 世界の経験
  9 労働と「世界」/「環境」
  10 生産における人間的自然

セミナー3日目
第3章 現代の資本主義:差異と反復
  1 生物学的未分化と労働のフレキシビリティ
  2 ネオテニーと生涯教育
  3 モビリティと環境の欠如
  4 潜在力と労働=力
  5 再び「人間的自然」が語られはじめたこと
  6 大都市の生について
  7 余論:言語活動と個々の言語
  8 〈話すこと〉とポストフォーディズムの労働組織

セミナー4日目
第4章 宗教と生物学的不変項
  1 反坐刑あるいは暗黙のモデル
  2 メタ歴史を歴史化すること:エルネスト・デ・マルティーノの計画
  3 宗教と前資本主義社会
  4 メタ歴史を実用的に現実化させる資本主義
  5 余論:歴史の終焉もしくはハイパー歴史
  6 新しい動物性とスノビズム

セミナー5日目
第5章 結論:社会科学の自然化のために
  1 自然化礼賛
  2 個的精神の未完成:「超個体性」の概念
  3 ナチュラル・ヒストリー
  4 政治の比重

 *

鏡ニューロン、言語的否定、相互認知

いわゆる「悪」と国家批判

訳者あとがき
参考文献
人名索引

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