ルノワール+ルノワール展関連シンポジウム

下記、イベントのご案内です。
講師とコーディネータの方の著作についてふれておきますと・・・

藤井仁子氏の著作として――
入門・現代ハリウッド映画講義』(編著、人文書院、2008年)
成瀬巳喜男の世界へ』(蓮實重彦編、筑摩書房、2005年)
映画の政治学』(長谷正人編、青弓社、2003年)
など。

石田美紀氏の著作として――
入門・現代ハリウッド映画講義』(「第四章 新しい身体と場所――映画史における『ロード・オブ・ザ・リング』三部作」執筆、人文書院、2008年)
女性の良き作法について』(岡田温司との共訳、ありな書房、2000年)
など。
 また、小社からの近刊として
『女性がつくり楽しむ男性同士の性愛物語』(仮題)

青山勝氏の著作として――
セルジュ・ティスロン著『明るい部屋の謎』(翻訳、人文書院、2001年)
セルジュ・ティスロン著『タンタンとエルジェの秘密』(翻訳、人文書院、2005年)
など。

   * * *

ルノワール+ルノワール展関連シンポジウム
ジャン・ルノワールの現在

主 催:京都国立近代美術館

日 時:7月6日(日)
    午後2時-4時30分
    (当日午前11時から整理券配布)

場 所:京都国立近代美術館1階講堂

聴講無料、先着100名

詳細は【こちら】をご覧ください。

第1部 講演会

世界は額縁を持たない――ジャン・ルノワールとのピクニック!
藤井仁子(早稲田大学文学学術院専任講師、映画学)

世界映画史におけるジャン・ルノワールの偉大さは、たんに過去の巨匠としてのそれにとどまるものではありません。現代映画への流れを決定づけたヌーヴェル・ヴァーグの映画作家たちもルノワールから多大な影響を受けていますが、このことからわかるように、ルノワールの真価が認められたのはむしろ現代映画の実践を通じてのことだといえるでしょう。現代においてこそ輝きを増すルノワールの決定的な「新しさ」を、主に空間表現の観点から『ピクニック』(1936)に探り、あわせてその「新しさ」が映画における「リアリズム」の問題を根底から問い直すものであることを、アンドレ・バザンやジークフリート・クラカウアーの諸説を手がかりにあきらかにします。


50年代のジャン・ルノワール―芝居とミュージカル
石田美紀(新潟大学人文学部准教授、映像文化論)

第二次世界大戦のために、多くの映画監督がヨーロッパからアメリカに渡りました。ルノワールもその一人です。では、彼はいかにしてフランスに帰還したのでしょうか。その過程は、ルノワール個人にとってけっして楽なものではなかったのですが、ルノワールの映画にとっては重要なものでした。インドで撮影された『河』(1951)で、初めてカラーを経験し、イタリアではアンナ・マニャーニという偉大な女優と『黄金の馬車』(1952)を撮りました。この「大いなる」迂回の果てに、後期の代表作のひとつである『フレンチ・カンカン』(1954)が誕生したのです。本発表では、50年代のルノワールを「芝居とミュージカル」という項目から整理し、同時期のハリウッド・ミュージカルなどとの関係を探りながら、「虚構」という観点からルノワール映画を捉え直したいと思います。


第2部 パネル・ディスカッション
ジャン・ルノワールの現在

パネリスト:藤井仁子、石田美紀

コーディネーター:青山勝 (大阪成蹊大学芸術学部准教授、視覚文化論)

オーガナイザー: 牧口千夏(京都国立近代美術館・研究員)

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