「社会的なもの」をめぐって…

 市野川容孝著『社会』(岩波書店、シリーズ思考のフロンティア、2006年)は、すでに昨年から話題になっていることもあって、ご存じの方も多いと思います。ひじょうに優れた書物だと思います。

生-権力への抵抗は、その権力が生み出す「生」そのものから生み出されうる。同様に、社会的なものに対する批判は、社会的なものの只中から引き出すべきなのである。(同書、233頁より抜粋)


 また、田中拓道著『貧困と共和国――社会的連帯の誕生』(人文書院、2006年)も、「社会的なもの」や「福祉国家」「連帯の思想」の系譜をたどった、すぐれた著作です。

 小社にかぎった話としては、2年ほど前、ジャック・ドンズロ Jacques Donzelot, L'Invention du Social, Essai sur le declin des passions politiques, Fayard, 1984 (Seuil, 1994) の翻訳出版を企画したことがあったのですが、翻訳してくださる方を期限内に見つけることができず、実現できませんでした。いまは別の出版社が翻訳出版を計画していると聞きます。刊行されるのが待ち遠しいです。「社会的なもの」をめぐっては、小社ではあきらめずに、しつこく企画を考えていきたいと思っております。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

洛北出版

洛北出版
http://www.rakuhoku-pub.jp/

最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード