『排除型社会』:週刊『図書新聞』に書評掲載

 週刊『図書新聞』[6月2日号・2823号]に、『排除型社会』の書評が掲載されました。評者は、芹沢一也氏(研究分野は近代日本思想史)です。

「いずれにしても、もはやかつてのような包摂型社会に後戻りすることなど不可能である。男性だけに完全雇用が保障される労働環境は終わりを告げたし、家父長的で生涯にわたって維持される核家族という幻想も失われた。近所同士が干渉しあい、目配りをきかせていたコミュニティの復活なども考えられない。ノスタルジーに浸って過去を懐かしんでも、安定した過去が戻ってくることはないのだ。右派による道徳的な非難が確固たる規範があった社会へのノスタルジーを掻き立て、左派の市場主義批判もまたかつての福祉的な社会へのノスタルジーを生み出している昨今、こうした態度決定はきわめて重要なものだと思われる。」[書評より抜粋]

 評者の芹沢一也氏には、『ホラーハウス社会:法を犯した「少年」と「異常者」たち』(講談社)『狂気と犯罪:なぜ日本は世界一の精神病国家になったのか』(講談社)などの著作があります。

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