『排除型社会』:『論座』に書評掲載

『論座』7月号


 月刊誌『論座』(朝日新聞社、7月号)に、『排除型社会』の書評が掲載されました。評者は、酒井隆史氏(大阪府立大学教員)です。

「本書は、自己認識に混乱をきわめる現代社会を脈絡づけるための大いなる助けになるはずだ。[中略]/ただしいくつか留保はある。まず日本で考えるときに注意が必要であることは、著者が強調する、実際に犯罪は大幅に増加しているという点である。このことは、日本では直接にあてはまらない。この点では日本は排除型社会がより純度の高いシステムとして構築されつつあるといえるかもしれない。
 さらに、現在の支配的イデオロギーがどれほど「能力主義」を喧伝しても、それが実質的にはまったく能力主義から離れていっているかについての指摘は妥当であるにしても、しかし、「真に能力主義的な雇用政策」といった提案がいまの経済システムにおいて意味があるのかどうかも疑問に残る。」[書評より抜粋]

 酒井氏のこの「留保」「疑問」はきわめて重要な指摘だと考え、上記のように同誌より当該部分を引用いたしました。
 酒井氏には『自由論:現在性の系譜学』(青土社)『暴力の哲学』(河出書房新社)などの著作があります。『自由論』のなかにジョック・ヤングについて言及した箇所がいくつかありますので、ご覧くださいませ。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

洛北出版

洛北出版
http://www.rakuhoku-pub.jp/

最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード