「インパクション」158号の特集

インパクション158号

 「インパクション」(2007年7月10日発行:本体1200円)の特集は、「〈非正規化〉する対抗の場:労働ではない「お仕事」?」です。「スタジオ・ボイス 8月号」よりも、こちらのほうが、おすすめです(偉ぶった言い方ですが、やはりそれでもなお、おすすめです)。

 以下、特集にあたっての巻頭の言葉より抜粋します。(全文ではありませんので、現物をお求めくださいませ。)

 近年、男女共同参画の施策化やセンターの設置、市民運動におけるNPO法人化など、対抗運動の主張が制度化しつつあると言われる。だとすれば以前より存在していた図書館や公民館なども含めて、オルタナティブな社会的・文化的価値を創造・発信するところとして制度化されたさまざまな場、いわば「対抗の場」は、確実に市民社会の中に場所を拡げているのだろうか。だが新自由主義の席捲の下、「対抗の場」がある種の企業化を強いられ、「運動体にも経営感覚が必要」「市民の理解を得られるような〈成果〉を出さなければならない」という圧力が強められているとも言われる。その結果、制度化の中でポジションを得られた一握りの人と、それ以外の人との間のさまざまな懸隔が「対抗の場」内部で拡大している。非正規の不安定な身分で、低賃金、社会保障もなく働くスタッフが、人手不足から長時間労働を余儀なくされ、あげくの果てに「雇い止め」される、という問題は、女性センターやNPOにおいてこそ深刻化している。
[中略]
 いま「対抗の場」を分裂させ、オルタナティブな社会的・文化的価値を創造・発信することの希望を失わせかけている力学を、今一度見つめ直したい。


【目次(一部分)】

■オルタナティブ・ワークの企業化にどう対抗するか(古田睦美)
■正社員ではない働き方:パート労働からスペースの専従へ(金田麗子)
■フェミニズムへの致命的な忠誠心?:女性センターの場合(成定洋子)
■今、公共図書館で起こっていること(鎌倉淑子)
■支援者を雇うということ(地主明広)
■生協は新自由主義と共存できるのか:格差社会と生協の危機(金靖郎)
■ペイドワーク/アンペイドワーク:コミュニティ・カフェ事業の実践から(亀口マカ)
■柔軟・安定的な雇用確保と予算縮小の間で(岸本聡子)
■「対抗の場」と「再生産」の保障(海妻径子)


コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

洛北出版

洛北出版
http://www.rakuhoku-pub.jp/

最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード